Vi skal ha pause?

オスロ大学に留学中。学んだこと感じたこと考えたことの記録。

留学と自尊心

 

    私が留学で得たいものは、語学力でも学術的思考でも外国人の友達でもなく、自信なのかもしれない。

 

    幼い時から私に自尊心はあまりなかった。

   ここでは詳しく書かないけれど、振り返ると何をするにも周りと比較して生きていた。基本的に自分に価値はないと思っていたし、負けず嫌いな性格もそこに起因するだろう。

   今考えると、中高時代に学年トップであり続けたことも、周りに勝って自分の優位性を保つことで、自分の存在意義を見出していたんだろうなと思う。(こう書くと本当に性格悪いな…)(そして「じゃあなんで上智なの」と思う人もいるかもしれないけど、それは私の力が足りなかっただけです)

 

    中学3年生の時に仲良くなった友達によって、人と比較しないでマイペースに生きる方法もあると知った。その子のおかげで、随分と客観的に周りを見れるようになれたし、それがいきすぎて「何をするにも冷めていて、それがかっこいいと思う」時もあった。

 

   この生き方を知って、上手く自分をコントロールすることができているようになった。

    学業面では「優秀」でいつつも、マイペースに、時には諦めたり、だれたりすることで自分の自尊心のバランスを保っていた。程よく人よりできて、やるべきことはやれていることに自信を持っていたし、そのような自分に価値を感じていた。そのため大学生活ではネガティヴになることは少なかったし、深く悩むこともなかった。

    大学1年生の夏に出会った「模擬国連」というサークルは、私の考えを再び大きく変えた。環境は一変し、そこには大学名に関係なく優秀な人たちが沢山いた。そしてひたすら圧倒され続けた。最終的に 自分には届かない世界だ と思って、その人たちに追いつくことを諦めた。これは彼/彼女らと競って負ける自分が目に見えてたから向き合う前に逃げただけだ。(でもこの決断に後悔はない)

 メタ的な話になるけど、模擬国連で会議より人との交流に重点を置いたのもこれが要因だ。優秀な人とは話していて楽しいし、学ぶことも沢山あるし、私にとって貴重な財産であった。

だから関西大会後、 後輩 または研究会に還元する云々 とSNSで書いていた人たちに対して、素直に すごいな と思った。私にはそんな能力がないから。

 

    また大学2年秋に始めたスターバックスでのアルバイトも私にとって大きな転換点である。ここで久しぶりに自尊心のバランスが崩れた。周りの先輩たちはみんな完璧で(先輩だから当たり前なんだけど)、自分1人だけができない状態であった。

「私は何もできない」と最初の数ヶ月は自分を責め続けた。たくさん失敗して、たくさん泣いて、先輩や社員さんに助けてもらった。

できないことしか見ていなくて毎回のバイトで落ち込んで帰っていた自分が、10ヶ月後には少しの自信を持って楽しく働くことができた。("少し"なのは、できないことの方が多かったから。だけど できないからダメ という考えにはならなくなった。)

 

   ここで本題に戻る。

 

    留学に行くとき、不安は全く感じなかった。

時に挫折して苦しんで、最終的には楽しんで帰国するのだろうと思っていた。

    しかし現実はどうだろう。足りない英語力、人種の壁(人種マイノリティーの寂しさをつくづくと体感している)、生活に適応できない、友達も少ない、留学で学べて、楽しめてない、、、思い描いていたものと180度違っている。そしてその状況に辟易し、SNSで留学を楽しむ同期を見て、ますます「自分は何もできないんだ。無能なんだ。」と思い込み、「このままだと何も成長できない。英語力も伸びず、世界で大して仲の良い友達も作れず、異国での生活に適応できないで帰ってきたことになってしまう。どうしよう。」と思い続ける日が続いた。(まだ留学して1ヶ月経ってないのにね)

    バランスが完全に崩れて毎日1人になると精神的に不安定になった。「私の辛さはどうせ理解してくれないんだ」と思っていたため、日本で話を聞いてくれる人をも苦しませてしまった。

 「なんで留学で成長できないといけないの?」と聞かれた時は、「莫大なお金と時間をかけて、自分の弱さだけを知って留学終わらせたくないから」と答えていたし、そう信じていた。

 

    でもそれってつまり 自分の弱さから目を逸らしたいからじゃないのかな と、オスロに来てから最も泣いた今日、当たり前だけど、大切な本音がここでようやく見えてきた。

これまでの自分は、何だかんだ世渡り上手に生きて出来るところだけ見て自分を褒めて、出来ないところから逃げていただけだったのではないかな。私が留学の目的にしていたものたちは、私の自尊心を補完するものでしかないのではないかと思う。

 

    残り9ヶ月、自分次第ではまだまだ成長できるかもしれないと思った午後9時でした。